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      西川緑道公園活性化プロジェクト
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      西川アゴラニュースレターVol.30:意図-1

      2017/03/02 16:08Send to FacebookTweet ThisShare on Google+ | by  山田 晶子

       2月26日(日)、西川アゴラで「西川を学ぶ&水と緑のアートプロジェクト」-西川緑道公園の生い立ちを学ぶ勉強会、を開催した。主催は、岡山大学地域総合研究センター、岡山市、(公財)岡山市スポーツ・文化振興財団で、市民、行政職員、造園業者、大学関係者、西川筋の歩行者天国実行委員など15名が参加した。

      設計者の意図
       当日は、西川緑道公園の設計者である故伊藤邦衛氏のご長女でいらっしゃる齋藤菜々子さんにおいでいただき、伊藤氏が自ら撮影された写真を見ながら、伊藤氏が西川緑道公園に込めた思いなどをお話しいただいた。
       斎藤さんによれば、西川緑道公園は、伊藤氏が手掛けた多くの公園の中でも、特に氏の思い入れが深いものだそうだ。西川緑道公園の建設には当時反対運動もあり、現在の2.4kmの区間のうち第一期では1kmだけの工事が行われた。しかし、完成した緑道を見て、他の区間も緑道にして欲しいという声が大勢を占めるようになり、2期、3期の工事へつながっていった。きっと、設計者としてずいぶん苦労もされたが、よいものは分かってもらえるという確信があったのだろう。
       伊藤氏の公園設計の特徴は、回遊へのこだわりである。著書の中でも、西川緑道公園は直線状ではあるが、回遊式庭園であり「後楽園を市の奥座敷とするなら、西川緑道公園は茶の間とも言えるであろう」と述べている。(「公園の用と美」同朋社1988,p171)
       実は、伊藤氏がお元気でおられた2014年12月に、岡山大学、岡山市、山陽新聞社の有志で東京の伊藤邸を訪ね、西川緑道公園について直接お話を伺ったことがある。その時は満月バーやキャンドルナイトが開催されている西川緑道の写真をお見せしながら、「(恐る恐る)今、こんな使い方をしているのですが」と切り出したところ、伊藤氏は「良いことです。私の意図したとおりになっています」ととても嬉しそうだった(逆の反応をなさるかも、と少し心配していたのだが)。そして、「公園は劇場のようなもの。ただ、舞台は立派だが演じる役者がそこにいない、というのでは意味がない」とも言われた。役者は市民で、市民が、西川緑道を茶の間のように使うことを、かれこれ50年も前に設計者は意図していたのであった。